柔よく
ひょんなことからロシアの軍隊格闘技システマの体験稽古に参加した。
ナイフや銃を突きつけらた時にどう対応するかというきわめて物騒に感じるものであったが(稽古ではナイフや銃の模型を使う)、武術としての体系立っているものだった。
呼吸を止めることなく、相手が襲いかかってきた時に、逃げたり闘ったりするのではなく、かわした上で、自分は常に心地よい態勢でいること。
そうすれば、相手は攻撃の対象を見失い戦力を奪われ、自分の方が有利になる。
まさに柔よく剛を制すとはこのこと。
これって身体の技だけど、心にも応用できると思った。
相手がいくら嫌な感情(怒り、妬み、なんとなく負のオーラ)をぶつけてきたとしても、闘わない。
呼吸し、かわして、自分は心地よい態勢を保っている。
…なかなか難しいけどね。
武術もトレーニングで身につくものだから、心もトレーニングで身につくものに違いない。
心の柔トレーニングやってみようっと。
わたしは剣道を長くやっていたのだけど、今回の稽古も剣道に通ずるものがあった。
相手との間合いをみる。
かわした後に技を打つ。
呼吸(気合)を止めない。
もう20年も竹刀を握っていないが、剣道は本当に素晴らしいスポーツだな。
学生時代は勝ち負けしか考えてこなかったけど。
違う武術に触れてみて、自分がやっていたものの良さを知る体験でもありました。
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