スクラップtoビルド
毎日通る道にある、うっそうとした雑木林が綺麗サッパリなくなっていた。
夏には蝉の大合唱が聞こえる場所だった。
去年9月くらいから建物の「取り壊し」をやたら観るようになっていた。
あっという間に新しく建て替わったものもあれば、実家の目の前に30年以上あったガソリンスタンドのように壊して土台をつくるだけで数ヶ月かかってる場合もある。
わたしに「今までつくって来たものを一度壊せ」と言われているようでならない。
自分ができる容量には限界があるから、
なにかを手放さないと、なにかは入ってこない。
でも、自分がなにを握りしめているかがあまりよくわかっていない。
いや、わかってはいるが手放すことができないんだな。
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そして家に帰ると、ただでさえニ畳ほどの狭い庭が壊されていた。
狭いから増床するらしい。たったニ畳分…
なんだかな。
自分の家が、工事でめちゃめちゃうるさい。
モノも世の中も自分の心も、改革の時はいつだって騒がしくなるものだ。
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